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備忘録としてのweblog

些細な趣味の領域においては偏見が強い

初めて買ったビールを飲むとき、その一口目はドキドキする。美味しくなかったら一大事である。だから、飲み慣れたビールも一緒に買う。そうじゃないと、不味いビールを仕方なしにチビチビすることになる。だって、グビグビしたいじゃない。ビールなんだから。

ビールを飲むことを1日のハイライトに設定しているダメな男である、私は。本来はこんなことではいかんのだが、仕方ない。一度ついた習慣というものは、抗いがたく、罪悪感を覚えても、それは喜びのスパイスとなってしまうのだ。

ところで、皆様方はビールを缶のままお飲みになるだろうか。それともグラスに注ぐだろうか。私は必ずグラスに注ぐ。だって、美味しいんだもん。口当たりですかね。陶器のビアグラスなんて最高で、それだけで味が2倍、3倍、まあ正確な数値は分からないが、グッと満足度が上がる。

安いビールでも、第3のビールでも、しっかり冷やして、良きグラスに注いで飲めば、なかなか乙である。2千円くらいのグラス、タンブラーというんですか?こういうのを購入せしめて、150円くらいのビールを飲むと意外とイケる。

しかし、というか、やはりというか、冷たいうちにグッといかないといけない。安いビールほど、時間が経ったときにアルコール感が強まる。

「いやいや、アルコール感のなにがいけないの。酔いたくて飲んでんだから。アルコール感良きでしょ。わっしょいでしょ。わっしょいわっしょい」

こんなことを言う輩とは、仲良くなれない。あちらも願い下げだろうが、こちらも願い下げである。

やはり、ビールには適正なアルコール感というものがあって、感に止まらず、度数というのもあって、これは守られなければいけないし、適正値は知っておきたい。

個人の趣向による部分はあるが、こうした些細な趣味の領域においては私は偏見が強い。

もちろん、他人がどのように飲んでいらっしゃっても構わない。お好きにどうぞの世界である。しかし、仲良くはなれないだろうな。

そして、私のこの些細なこだわりに共感せしめる人らは知性が高い。人格も素晴らしい。そのようにワイは思っている。

完全に偏見である。

知っている。

知っているからこそ、自覚があるからこそ、こうして強く言っているのだ。ついでに初めて『ワイ』と言った。いつか言いたいとは思っていた『ワイ』。

しかし、根っからのシャイボーイなので、言ったことがなかった。でも、言った。

もう一回言ってみよう。

言うよ。

『ワイ』

ふー。やべーぜ。色んな意味でドキドキするぜ。嫌いにならないでね。ワイのこと。

ワイだって、分かって言ってるんだから。あくまで個人の些細な趣味の話だからさ、許してよ、ワイのこと。

ワイが自分のことワイなんて言ってるってことは、ワイは今酔ってるのよ。酔い竹林なのよ。

お酒は適量に。お酒はハタチを過ぎてから。

さもなければワイになるよ。