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備忘録としてのweblog

「頑張る」というのうは主観でしかない:マイナスからゼロは分かりやすい

マイナスからゼロに持っていく努力は、割に誰でもができる。問題がハッキリとしているからだろう。平和で一見問題のない日常を維持することは難しい。必ず一定の割合で問題が起きる。

もしくは、目をつぶっていた小さな問題が大きく膨れ上がり、もう無視できないといったところでやっと重い腰をあげることになる。これでは、向上には程遠い。

やはり、少しずつ着実に成長していきたいと望むのなら日常的な改善や手入れが欠かせない。そのためには、マイナスからゼロに持っていく努力よりも、常にゼロの基準を上げていくように意識を変えなければいけない。

少しずつ習慣にするためには規則的な環境構築が必要

1日というのは、始まった頃には途方もなく長い気がする。しかし、夜になれば思ったよりは時間がなかったことに気づく。それは、暇な1日でも、忙しい1日でも同様だ。まずするべきことは、1日という単位の中でどれほどの生産性が自身にあるかを把握することだろう。意外にも、我々は1日の中に多くの希望を詰め込みすぎる。それは、なんとか頑張れば達成できるかもしれないが、継続的に取り組むには多すぎる量であることがほとんどだ。まず、1日というものに期待し過ぎないということから始めたい。

目標を立てることは重要だが、それはまず最初にやるべきことではない。それよりも先に、自分がどれくらいできるのかを知ることだ。記録を取ることから始めなければならない。それから、実現のメドを立て、計画にする。これが、建設的な順番になる。もちろん、途中で修正は必要になる。おそらく、自分が達成できそうな時間よりも多くの時間が最終的にはかかるはずだから、その分も含めて計画を立てたい。

計画を立てたら、次は実行だ。淡々と1日分の作業をこなしながら累積される結果を眺める他、できることはない。ある意味で絶望的な気持ちになることもあるだろう。ここで心に留めていなければならないのは、「感情的な負荷と結果は必ずしも相関関係にない」ということだ。やりがいや、達成感を最も求めるのなら、これと反対のことをすればいいだろう。そうすれば、常に忙しく、やりきれなく、急かされる慌ただしい生活を送ることができるだろう。

我々は、ある種の絶望に慣れなければならない。日々を淡々と後ろに送りながら、来るべき時を待つのだ。必要とされる時間を積み続けるのだ。そして計画の進捗具合と、方向を常にチェックしよう。作業者と計画を立てるもの、管理をするものを自身の中に同時に住まわせよう。彼らに、働いてもらう時間を区別しよう。それを決めるのが、上層意識としてのあなただ。

「頑張る」というのは主観でしかない

感情的な刺激と成果が出る行動というのは結びついていないことも多い。しかし、多くの人が頑張りやすいのはやはり、マイナスからゼロまでだろう。問題がハッキリとしていて成果も分かりやすい。ゼロはもともと自分があった状態だから、目標達成までの道のりも結果も把握しやすい。せっかくある能力をマイナス状態でしか使わないのはもったいない。日常的なゼロの状態を維持することに、もっと意識を持っていこう。そして、少しずつ変化させることで、自分の基準を上げていくのがいい。マイナスをゼロに持っていくための労力は大きい。しかし、順調な日常に変化を与えることは、それよりも少ない労力で済む。また、大きな変化には十分に長い時間が必要なことを忘れないようにしよう。頑張る必要はない。なにより、頑張るというのは主観でしかない。日常を丁寧に維持しながら、少しずつ変化しよう。