【ギター作曲】度数の数え方は必須の知識|長短・完全と増減、主音・根音から見た度数
コード理論を覚えるためにさまざまな本を読んだりインターネットで検索すると思います。
どんな覚え方をするにしても避けて通れないのは「度数」です。
度数が分かれば作曲やコードのアレンジにも役立ちます。
度数の数え方
ドレミファソラシドで考えます。
ドを1度として始まります。
そこから、単純に7度(シ)まで数えればいいという単純なルールです。
まずは、この当たり前過ぎるルールが前提にあるということを覚えてください。
レは2度、ミは3度、ファは4度といった感じです。
ドレミファソラシドはメジャースケールと呼ばれる音階です。
まずはメジャースケール上で度数を数える癖をつけ、それから違うスケール(音階)と比較すると覚えやすいです。
※13度まで数えることが一般的です。13度は「ラ」の音ですが、和音の構造によって6度と言ったり13度と呼んだりします。
度数につく「長・短」
2度(レ)、3度(ミ)、6度(ラ)、7度(シ)には、「長・短」があります。
ドレミファソラシドでは、全て「長」です。
長2度とか、長3度という風になります。
「長」の状態から半音下がれば「短」になります。
長3度なら短3度になります。
(3度は音楽の方向性を決める重要な音です。詳細はこちら→ メジャーとマイナーを決める3度の音)
度数につく「完全」と「増・減」
ドレミファソラシドの、4度(ファ)と5度(ソ)は「完全4度」「完全5度」と呼ばれます。
完全というからには、完全ではない4度と5度があるわけです。
4度と5度は、半音上がれば「増」、半音下がれば「減」となります。
1度と8度(オクターブ上のド)も完全度数という扱いをしますが、そこを突き詰めて考えるのは、ずっと後にした方がいいです。
簡単に基本的なコード理論を覚えるだけでも、作曲やアレンジのヒントにすることができます。
また、同じ音でも、曲中の変化の仕方で呼ばれ方が変わることがあります。そこまで最初から理解しようとすると混乱の元となります。
移動ドと固定ドで考える
例えば、ソから始まるドレミファソラシドを、移動 ド で表現すると以下のようになります。
ドレミファソラシド(ソラシドレミファ♯ソ)
このとき、ファ♯はソに対して長7度です。
もし、ファが♯していない場合は、ソに対して短7度になります。
もう一つ、ファから始まるドレミファソラシドで考えてみます。
ドレミファソラシド(ファソラシ♭ドレミファ)
となります。
このとき、シ♭はファに対して完全4度です。
もし、シが♭していなければ、ファに対して増4度となります。
ドレミファソラシドの音階のドに当たる部分を、その曲の主音といいます。
主音はそのまま、その曲の調となります。(例外もあります、基礎的な考え方として覚えておいてください)
主音をドとして考えることで度数が数えやすくなります。
各コードの根音(ベース)に対しての度数
度数は和音を考えるときにも欠かせません。
Cコードの構成音は、「ド・ミ・ソ」です。
このとき、ド(C)に対して、ミは長3度です。ソは完全5度です。
では、次にAmコードが鳴ったとします。
Amコードの構成音は、「ラ・ド・ミ」です。
このとき、ラ(A)に対して、ドは短3度となり、ミは完全5度となります。
同じ音でも、根音からの距離が違うので度数も変わります。
多角的に覚える
ギターを始めてコード理論を覚えようという人には、それぞれ違う目的があるはずです。自分の目的に応じて必要な知識も違うはずです。
音楽(コード)理論を覚えて、それを無意識に演奏に活かすには長い時間がかかります。
度数の数え方 1つとってもそうです。
曲をコピーしたり、自分で作曲したり、アレンジしたりする中で少しずつ頭と身体に染み込ませていきましょう。